箔押師(金箔貼り)野畑雅義


仏壇工芸ほりお 金箔担当 箔押師 野畑雅義
仏壇工芸ほりお 箔押師 野畑雅義

塗り上がった各部品に金箔を貼り付けることを、『金箔を押す』といいます。

私は、金箔を一枚一枚箔箸を使って手押ししていきます。

 

現在いろいろな種類の金箔や、金箔の押し方がありますが、私は歴史ある、縁付け金箔の本来の輝きをお客様にお届け出来ればと考えています。

 

仏壇工芸ほりお 金箔担当 箔押師 野畑雅義は、職人歴40年。0.1ミクロンと言われる金箔を自在に操ります。
仏壇工芸ほりお 箔押師 野畑雅義

 

「モノづくり むずかしいけど楽しいな」

 

 

一枚一枚の金箔との対話を楽しむ一方、細心の注意を払い完成させます。もちろん、材料にもこだわりますよ。自分の目で確かめて、吟味した材料しか使いません。プロですから・・・(笑)

 

日々、手を合わせるお客様の立場になって、持てる限りの技術を出し切るモノづくりを心がけています。

 

 

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縁付け(えんづけ)金箔(手造り金箔)と断ち切り金箔(量産金箔)のちがい


縁付け金箔(手造り金箔) 断ち切り金箔(量産金箔)
製法のちがい 手すきの雁皮紙を約半年間の手間暇をかけて仕込んだものを金箔打ち紙に用いるという、古来よりの製法で造られた純金箔です。
 特殊カーボンを塗布した硫酸紙(グラシン紙)を金箔打ち紙に用いて造られる純金箔です。
工程・特徴
金箔打ち紙によって金箔の品質が決まるともいわれ、職人は、丹精して紙を仕込みます。打ち上げられた金箔は、革板の上で一枚ずつ枠をあて裁断され、一枚ごとに和紙(間紙)に移して仕上げられます。伝統的な熟練技から生まれます。
紙仕込みや金箔打ちに手間をかける縁付け金箔に比べて、短期間で金箔打ちができます。打ち上げられた金箔は和紙(間紙)と交互に重ね、約1800枚をまとめて縁を断ち落として仕上げられます。効率的に量産できるため、近年では主流になっています。
歴史
日本では約1200年以上前 金沢では約400年前から製造
昭和40年頃から製造
色落ち
色落ちしない(歴史が証明)
歴史がないので将来的に不明
風合い
和紙模様の微妙な凹凸あり
ピカピカで平坦
透かして見る
溶けて均一な広がり
多少むらがある
化学薬品の使用
使わない(柿渋や卵など自然素材のみ)
カーボンなど
箔打ち紙の製作期間
数ヶ月かかる
2~3日
工程の数
多い(断ち切り金箔の10倍近い作業量)
少ないので作業が早い
金箔打ちの作業時間
10時間程度
2時間程度
工賃
高い(断ち切り金箔のおよそ7倍)
安い
金箔1枚単価
高い(断ち切り金箔の約2.4倍)
安い
主な用途
高級仏壇、屏風、国宝の修復等
量産仏壇、工芸品等
金箔の押し方
天然漆による金箔押しに適している
ブラックなどの漆代用による金箔押しに適している
当店の使用箇所
主要部分(板全般、中の部分)
小物(屋根、彫り、彫刻、障子組子、天井、高欄)
量産メーカー
使用しません
すべて断ち切り金箔を使用
総合評価
伝統的工芸品として高級品
汎用素材としての普及品