飛騨高山小型仏壇 響

飛騨高山小型仏壇 響は、木地師:堀尾宗弘、塗り:阿多野一夫、岩崎正親 金具:不破錺工房、井上政之 蒔絵:久世尚可 金箔押し:奥原茂 組立:野畑雅義 の手によって造られています
飛騨高山小型仏壇 響

 

飛騨高山小型仏壇 

 

高さ64㎝ 台幅46㎝ 奥行37㎝

卓上タイプ

 

  価格 ¥1,782,000 (税込)

 

 

                        桧造り、漆塗り、手打金具、高蒔絵等

 

 

飛騨高山小型仏壇 響 詳細

4尺仏間に納めたところ。(下台は別売です)
4尺仏間に納めたところ。(下台は別売です)

時代の流れとともに、お仏壇も少しずつ変わってきています。

一番大きく変わったのは、サイズでしょうか。

住環境の変化から、小型サイズ・卓上サイズのお仏壇のニーズが高まってきています。

そこで、仏壇工芸ほりおでは、小さいながらも飛騨の仏壇職人にスポットライトを当て、仏壇職人の技がたっぷり詰まったお仏壇を造りました。


それが、『飛騨高山小型仏壇 響』です。

高山祭の祭屋台を想い出させるような豪華絢爛な造りとなっています。


~木 地~


いつもと違うサイズの部品作りに緊張感が感じられます。


同じ形でも小さくなると慎重になります。わかりづらいですが、お仏壇の柱を作っているのです。

四角い柱の角にカンナをかけて、八角形にします。そして、さらに角にカンナをかけると16角形になります。


こうやって、丸い柱を作るんです。

 

 

障子の扉の下部に取り付ける蒔絵板のフレームです。

障子木瓜(しょうじもっこ)と呼ばれ、この地方で

作られたお仏壇には、よく取り入れられています。

ちょっとしたデザインが、蒔絵や塗り・金具を引き立たせてくれます。

~塗り~


塗り担当は、阿多野一夫さんです。

飛騨春慶のお仏壇も手掛けてもらっています。


阿多野さんは、飛騨春慶の伝統工芸士でもあられます。

この地方は、山に囲まれているせいもあり、木に恵まれており、木と親しんできました。

そのため、木目出し塗りという技法で、木目を漆で消してしまわない塗りが伝わっています。

(蒔絵も木目出し塗りの上に描かれています)

また、梨地塗りという銀粉やプラチナの箔粉を漆に混ぜて、塗って、研いで、出来上がるきらびやかな方法も採用しております。

~金具~

 

金具は、ここ高山で3代にわたり、高山祭の祭屋台の金具を手がけていらっしゃる不破錺工房さんの作品です。

 


 

サイズや形が様々なタガネを使って、打ちだされる模様に温かみを覚えます。

一打一打が点となり、列となり、模様となり、絵と成る。手造りですので、量産はできません。そこに、金具へのこだわりと芸術性を感じます。

小さな細かい金具は、井上政之さんの手打金具です。

井上さんもまた飛騨高山で60年以上にわたり、手打金具を作っていらっしゃるベテランです。

~蒔絵~

 

蒔絵もまたここ高山で活躍していらっしゃる久世尚可さんの作品です。

久世さんもまた伝統工芸士でいらっしゃいます。

 

細い筆を使い、漆で絵を描いて、金粉を蒔いていきます。

螺鈿(らでん)を効果的に使い、金とのコラボレーションで、人を魅了する蒔絵が生まれます。

今回は、四季の花々を描いていただきました。

優雅に繊細に表現された蒔絵は小さなお仏壇ですが、他の工芸装飾に引けを取らない存在感があります。

~金箔~


金箔は、縁付1号色を使っています。縁付とは製造過程のうちで、1枚1枚規定の大きさに切りそろえて、箔紙に移すものを言います。手間がかかりますが、薄くきれいに仕上げることができるのが特長です。


また、雨戸の内面には、木目がわかるように金箔を押した目弾き仕上げとなっております。これは、木が持つ自然の造形美を生かすためです。


漆を塗る前の研磨の段階で、これに合わせた工程を取り入れていきますので、塗師屋と箔押師の連携プレイがなせる技です。